俺の太陽
このまま帰したくない。


このまま……


キミを……


俺のものにしたいっ。



キミのたった一人の身内であるばあちゃんに、外泊の許可をもらった後、キミに携帯を返すと……


瞳を潤ませながら、しかも上目遣いでこっちを見つめているキミに、激しく鼓動が鳴り響く。



「絢華」



キミの胸の内を知りたくて、そっと名前を呟く。



「優太、どうしよう。どきどきが止まらないよ」



相変わらず瞳を潤ませたキミの、この本音は……


俺の中で頑張っていた理性を、簡単に消滅させた。
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