犯罪コレクターの独白
「だけど……」

散々世話になっているにも関わらず、これ以上頼って良いものだろうか。

「それに、二階の一部屋が空いているんだ。もし良ければ、そこを秀俊君の部屋にしてくれてもいいんだよ」

家族ではあるものの、人間がいる家。

自分と同じ、透明人間だけがいる家。

「まあ、ゆっくり考えて欲しいんだ」

「はい」

そう答えながらも、既に私の中で選択は終わっていたように思う。

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