犯罪コレクターの独白
目的地に行く前に、桜を見たかった。

初めて別所さん宅を訪れた際にもあった、桜の木だ。


――今年も、咲いていた。

丁度散っている所だ。

私は、木の下へ向かう。


薄桃色の淡雪を、この身で受ける。

手にしたものにも、雪は降る。

はらはら、と温かみのある雪を十分に堪能した私は、駐車場へ行き、車に乗った。

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