僕の恋人
僕の恋人
「なぁ、この前俺達と飲んだときにお前が連れてきた髪の長い女の子って、恋人だよな?」


一服終えた同僚が缶コーヒーをぐびぐび飲みながら聞いてくるけど、僕は直ぐに返事を返せそうになく上司に視線を向けた。


僕と目があった途端、苦笑し煙草の煙を同僚に吹き掛けそして吸い込んで一緒に噎せている。


上司はなぜか動揺しているみたいだ。



ゲホゲホと噎せる二人に、

「恋人はいませんよ」

と答えると上司が真っ先に、

「あの髪の短い女といつ別れたんだ! 別れたんなら、オレがあの女と付き合いたい」

と襲いかかりそうな勢いで僕の肩をガシッと掴み言ってくる。


「だ、だったら、俺、あの髪の長い女の子とデートしたい。なぁ、いいよな?」


今度は同僚が瞳を輝かしながら、まるで犬のように飛びかかってきた。



二人とも発情期かな



「………恋人と変わらない付き合いを彼女達としてますけど、それでもいいなら彼女達がどうするか聞いてみてください。いつ会います?」


「はあぁ!?」


二人同時に間抜けな声を上げ僕を見た。





やっぱり……

今まで聞いてきた人達と、同じ反応を示すんだね。
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ダメ人間まっしぐら

総文字数/6,165

ノンフィクション・実話19ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
生まれつきの 幸運体質・不運体質 があるのなら それは運命・因果応報と 言えるのかもしれない あなたはどちらの体質ですか? 私は不運体質です ノエル「不運の連鎖はどこまで 続くの」 ?「さぁ。連鎖を切りたいなら 自分でぶち切りなよ。そしたら 何かが変わっているかもね」 *ノンフィクション+エッセイ 読んで不快な気分になることも あるので お気をつけ下さいませ。
僕と煙草

総文字数/593

恋愛(オフィスラブ)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
【僕シリーズ⑥】
メールの返事待ち

総文字数/2,427

青春・友情10ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
何かの雑誌で読んだことがある アンケート結果が 私の心を軽くした タイトルは――… 【友達をやめようと思う理由】 一位の内容に私は、 「バカバカしい」 そう口にして笑った。 けど、本音は…… そうなのかもしれない 一位 メールの返事が遅い

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop