海賊王子ヒースコート
「美味しいでしょ?」
アイリーンの正面に座っているエリオットがにこやかに言った。
「はい!とっても」
「あ、初めて笑った」
レイバンがアイリーンの微笑みを物珍しそうに見る。
「レイバン、レディに失礼だぞ。さっさと食え」
しげしげとアイリーンを観察するレイバンに、ヒースコートは面白くない様子。
アイリーンは頬に傷のある金髪青年をレイバンだと覚えた。
「そういやさ、お前らヤったの?」
ヒースコートとアイリーンに向けられたレイバンの何気ない疑問。
(やった…?何をでしょうか?)
アイリーンは清い頭の中で考えた。
が、全くわからない。
「………ヤった」
アイリーンの代わりにヒースコートが答えた。
「マジ!?のわりには声とか聞こえな…イデッ!!!!」
ヒースコートの正面に座っていたレイバン。
彼は額に青筋を浮かべた麗しの美青年に足を容赦なく蹴られた。
「黙って食え」
怒りを孕んだヒースコートの声。