海賊王子ヒースコート
「くっ………くそっ!!もういい…!」
ヒースコートは乱暴に手を放し、透き通るような自慢の長い金髪を振り乱しながら大声を上げた。
「レイバン!!」
「お?」
「絶対に婚約パーティーを目茶苦茶にするぞ!!」
一瞬、目を丸くしたレイバン。
ヒースコートがこんなに怒りをむき出しにするのも珍しい。
だが、そんなことは今はどうでもいい。
「おう!!任せろ!!」
ヒースコートが望む答えを返し、ニカッと笑ってみせる。
「あらら。砲術長様がキレちゃったね」
エリオットは「やれやれ」といった表情でワインのグラスを手に持った。