海賊王子ヒースコート
それにイライラしつつもヒースコートは「大人の対応」を心掛ける…つもりが。
「ねえねえ、お姉ちゃん。一緒に寝よう!」
「いいですよ。では、今夜はローズマリーちゃんと寝ますね。おやすみなさい、ヒースさん」
「あっ、ああ…。おやすみ」
手を繋いで船内に入っていく二人を見送っていると、不意にローズマリーがこちらを向き、勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
(ああクソッ!!やっぱりムカツク!!)
あの意地の悪い微笑みがギルバート・ロックウェルとかぶり、思わず拳銃を構えそうになる。
(いや…落ち着け。相手は子供だ…)
彼はまた酒に口つけた。
(ギルバート・ロックウェルか…。俺個人としては何の恨みもないが…)
アイリーンの婚約者。
(絶対、叩き潰してやる)