【完】I LOVE YOUが言えるまで
高倉は真剣な顔で二人に聞いた。
「あの、俺ってそんなに美緒さんに嫌われてるんでしょうか」
高倉の妙な迫力に、二人はちょっと怖かった
「まぁー、最初の出逢いが悪かったから、好かれてはいないかな…」涼子バッサリ。
「そうですよね…、その後も美緒さんを怒らせてるし…」
がっくり…。
「高倉くん、美緒は嫌いな人を誘わないよ。
そうゆうとこハッキリしてるから」
真理子の言葉に、高倉の顔がゆるんだ。
「じゃ、急な仕事でも入ったんでしょうか
でも、連絡くれないんです。留守電に連絡下さいって入れたんですけど…」
またがっかり
「まぁー、美緒がすっぽかしたのは、仕事くらいしか考えられないよね…」
「そうかな、男ってことも考えられなくもないけど」
涼子がスバット切った。
高倉はなおさら不安そうな顔になった。