【完】I LOVE YOUが言えるまで

留守電にメッセージが入っていた。


「美緒、ママだけど、土曜日の約束忘れてないよね。土曜日十一時に札幌駅で待ってるからね」

と母からのメッセージ


『えっ!土曜日って夜じゃなかったっけ?
何で十一時に待ち合わせなのよ…。
買い物に付き合わせるつもり』


土曜日は美緒の父親の知り合いがレストランをオープンするので、父と一緒に行くと約束していた。


『ったく…、お母さんはどうして勝手に決めちゃうかな…。いつもいつも』


次は二件目のメッセージを聞こうとした時に電話が!驚きながら電話に出た美緒。


こんな時間に珍しく真理子からだった。


『もしもし、真理子、どうしたの、こんな時間に電話なんて』


「今日もまた残業してたの?
何回も電話したし、メールもしたけど連絡なかったから電話したの」


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