【完】I LOVE YOUが言えるまで
”ありがとうございます”と言って、高倉はアイスコーヒーを飲んだ。
「美緒さんらしい部屋ですよね。
シンプルで、それでいてお洒落で、落ち着きがあります」
『真理子と涼子には、女らしさがないとか散々言われるけどね。
高倉、今日はありがとね。助かった』
高倉はコーヒーを一気に飲んだ。
「いえ、たいしたことじゃないですから。
明日、楽しみです。じゃ、俺帰ります。
ご飯とコーヒーごちそうさまでした」
高倉はそう言って、そそくさと玄関に。
『高倉、気をつけて帰ってね』
「はい、美緒さん、今日は呑みに行かないで早く寝て下さいね。それじゃ、おやすみなさい」
『分かった、おやすみ』
高倉は美緒に頭を下げ、帰って行った。
『なんか慌ててたけど、なんか用事でもあったのかな?』
少々気になった美緒…。