【完】I LOVE YOUが言えるまで

怒りまくってお酒を呑んでいる美緒と違い、静かに呑んでいるのは高倉。


「孝浩さんの言ってた美緒さんってまさかあの人だとは思いませんでした…」


「瑠希夜…、もしかしてこの間話してた合コンの時にケンカした女って美緒のことか」


さすがに孝浩は勘がいい。


「はい…、その人が美緒さんです。
でも、ケンカの原因を作ったのは俺なんですけど」


高倉は美緒と初めて逢った日のことを野上に話した。


「そうか…、理由を知らない美緒なら怒るよな…」


「そうですよね…、俺でも同じ状況なら怒ると思います。
あの時、俺はパニクってて、全く余裕がなかったから…。
完璧に嫌われてますよね、俺は…」


< 96 / 487 >

この作品をシェア

pagetop