始めの一歩。
『あぁ、恥ずかしいな……』
何事もなく授業が進む中、無事に文章を読み終えた私は真っ赤になって俯いた。
ボーッとしてる変な子だって思われたかも……とちょっぴり不安になる。
でも、不安になる心とは裏腹に。
『これを機に、何か話せないかな』
なんて思っている自分もいて。
『話したいけど、でも……』
『さっきのお礼くらいなら……』
頭の中で思考がぐるぐると渦巻く。
迷って、迷って、そしてそのうち――…
キーン、コーン……
『私のお馬鹿ーっ!!』
幸せな時間はあっけなく終わりを告げた。
私は、心の中で壮絶に後悔しつつ席を元に戻す。