カラフル

「来年の春まで待てる?」と聞かれたあたしは、何度も何度もうなずいた。

その日からあたしと彼は、毎日、電話やメールをしていて、たまに遊ぶときもある。

「好きだ」とはまだ言われていないけれど、彼はいい加減な人じゃないと信じることができるんだ。

「大学に入って落ち着いたら、またモデルの仕事をしたい」と、この前の電話でつぶやいた彼。

だから、あたしは今の彼をめいっぱい応援するんだ。

「何それぇ。郁もナナと行くんでしょ? 花火大会」

ブーッと口を尖らす朝香は、黙々とお菓子を食べ続ける郁に問いかける。

あたしと朝香が仲直りをした次の日、彼女は自分の気持ちに気がついて、言い寄ってきていたナナと付き合い、今、幸せな毎日を過ごしてる。
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