カラフル
え、と言うかのような顔をして、首を傾げる洋介。
「……手紙をもらってるところ、見たの。洋介……ずっと佐奈のことを心配してたし。佐奈に対する態度も、優しいじゃん……」
これって、完全に「あたしは洋介が好きです」って言ってるようなものだ。
ずごい恥ずかしいんだけれど、冷静に考えることもできなくて。
「好きなのかなって……」
でも、少し気持ちがいい。
意地もプライドも捨てて、本当の姿を出したら、ちょっとだけすっきりした。