オオカミ少年。
「チャラ男。」
「誰がチャラ男だバカヤロー。」
「中田チャラ男。やだ、チャラ男と寝たくないよー。襲われるー。」
「……ほんとに襲うぞ」
その言葉を聞いて少し中田から離れた。
「あー、うそうそ。襲わないから、こっち来て。ちょっと、そんなに離れたら俺寂しいじゃん!」
やっぱり中田はこうじゃなきゃ。なんて思ってると、中田の方から近づいてきた。
「次平山に何かあったら、俺一番に行って絶対助けてやるから!」
少しだけキュンとした昼下がりのことだった。