地球最後の日を救った男の冤罪
前述の小型核兵器の出荷は、主に、東海地区からであった。
合法ドラッグの出荷は、東北であった。

ただ、販売元であるkunnさんの会社は、府中市にあった。
苦情による返品、過剰在庫に悩む各地の倉庫から、
続々と 府中市の倉庫に集結し始めたのであった。

これこそが、kunnさんの意図するところであった。

この計画はもちろん、前述のサイト中でも公然の事実であったが、
それを知る者が、幸い私の獄中の管理官の中にいた。

kunnさんの倉庫に捜査のメスがようやく入れられる頃には、
すでに 捜査員潜入と同時に、都内一面を焼野原にする用意が終わっていた。

< 10 / 14 >

この作品をシェア

pagetop