【BL】腐男子な俺の恋フラグ


俺がそう言うと副会長はホッとしたように笑って―――うわ、やっぱりお美しい…とか考えていると、





「副会長!?」





俺にもたれるようにして倒れてしまった。そして俺は副会長の額に手を当てたり、髪を梳いたり、匂いを…(以下自主規制)





「おい」





あ、ヤバい。完璧に忘れてた。





「いつまで変態行為を続けるつもりだ?」





だって仕方ないじゃん!!そりゃ、律の存在を忘れてた俺も俺だけどさ。ちょっと戸惑って驚いてこの状況を利用しようとしただけじゃん!!
副会長、ガード堅いからなかなかお近づきになれないし。いや、浮気とかじゃなくてこう…副会長は俺のアイドル的なね?分かって律さん。





「俺、副会長が具合悪いみたいだから保健室行ってくる!」




決して下心はありません。今は。





「チッ…俺も行く」





舌打ち渋々!?律さん酷い!!





「そんな嫌なら律さん来なくていい!」





俺は怒っていた。




「鈍感」





一蹴された。しかも律にまで鈍感って言われた!
もう、意味分かんねー


そして律は、俺が抱えていた副会長を奪い、そのまま保健室の方へズンズン歩いて行ってしまった。

あの、律さん。そこは肩に担ぐんじゃなくてせめておんぶじゃないんですか?仮にも女性なんだし…と律に注意したのだが無視された。…これって俺が悪いのか?
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