【BL】腐男子な俺の恋フラグ


すると、バクバクと食べ終わりあっという間にそれはボサボサヘアーの奴の胃袋の中へ。


味わって食わんかい。コノヤロウ。


よく見ると、倒れてた奴は冴えない見た目をしていた。
俺が言うのもなんだが、姉貴が用意したこのダサ眼鏡と同じくらいダサい眼鏡に、頭は寝癖でボサボサである。前髪は目の下。


...もしやイジメられてこんな所に...?




「このサンドイッチ美味いなー
もしかしてお前が作ったの?」




...まぁ、きちんと褒めたから許してやる。玄人っぽいし。




「違う。俺のダチが作った」



「へぇー凄いのな。どんな奴?」




お、これは新たなフラグの予感。




「香川律って言って超絶イケメンなモテ男」



「へぇー」



「え!?まさかの律を知らねーの!?」



「興味ねーから」




まさかの新手の人種。
これはもしや無敵の律さんでも敗れるんじゃないのか!?




「...なぁ、そのサンドイッチもう1個もらって良い?」



「味わって食わん奴には渡さん。コレは俺のだ。代わりにこのお菓子10個やるからコレで我慢しろ」




俺は常にエネルギー補給出来るようお菓子の常備は欠かしません。
しかし、ここで倒れるほど苦労してる奴をさすがに放ってはおけないし、フラグも律さんだし、それならいくら俺でも助けるさ。


今日はお菓子無くても、量は減っても律さん弁当あるからね。律のエネルギーはお菓子10個分なんて充分価値ある。むしろ足りないくらいだな。




「へぇーそんなに律さんの弁当が好きなの?」





愚問だな。





「勿論!」




俺は満面の笑みで答えた。
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