社長と極上の生活
「上手く吸って貰っても、全部吸って貰ってるわけじゃないの。だから、残りの分を出しておかないと、張って痛みが出るのよ」
「はっ?」
要は乳腺炎の事を知らないらしい。
多分、ぶ厚い育児書をざっと読んだだけなんだわ。
「マッサージしたりもするんだけど、酷い場合は乳腺炎になって、赤い発疹が出たり、熱も出たりするのよ」
「マジか?」
「うん」
要は驚愕した様子で、目に力が入っている。
「乳腺外来ってのが、あるくらいだからね」
「………」
完全に言葉を無くし、固まっている。
飲みっぷりが良い子なら
もう少しマシなのかもしれないけれど、
若干小さめな斗賀は男の子にしたら大人しい。
女の子に見間違えるくらいだもの。
そんな斗賀が一生懸命吸ってくれるけど、
やっぱり、残ってるんだろうね。
……こうして、張って痛いんだから。