社長と極上の生活


帰宅して夕食を摂る。


斗賀は手作りの離乳食を頬張って、


おかわりしたいのか、足りないようでぐずり始めた。


いつもなら母乳を足す所だけど、


卒乳してしまった今は、それも出来ない。


粉ミルクで調乳して与えてみるが、


母乳の味になれてしまった斗賀はミルクを嫌がる。


「村岡さん……」


「白湯や麦茶で大丈夫ですよ。それでも足りなければ、ほんの少しだけバナナでも与えれば」


「はい」


どこのご家庭でも皆同じような経験をする。


分かってるんだけど、突然授乳を止めてしまった事への懺悔というか。


息子に対して、申し訳なさが募る。


「杏花様、ご自分を責めてはなりませんよ」


「……はい」


白湯を60㏄与えたら、ぐずりが治まった。


斗賀はお腹が空くとぐずって暴れ出す。


バウンサーに乗せていた時なんて、


頭をテーブルにガンガぶつけて。


車に乗ってる時も、頭をガンガン枕部分に打ち付けて。


ついつい我が子可愛さで授乳してたけど


その手はもう使えないことを実感中。


他のアプローチ方法を身につけねば……。

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