青龍と桜


「あ~…話しかけるひますらなかったわ」

お弁当を出しながら真理が残業そうに言った。

「これは姫になるんじゃない?」

先ほどの3人の会話を聞き、興味が出てきたのか、胡桃が真理の話にのる。
真理の言葉にホッとしていた私は、話にのってきた胡桃に驚く。

「やっぱり胡桃もそう思った?」
「思った!あそこまで幹部2人に気に入られてたし…。そうなるときっと総長にも気に入られるでしょ」
「これはもう、ザ王道ストーリーまっしぐらだよ~」

胡桃の加勢により一気にテンションがあがった真理。
その勢いは加速し、盛り上がった2人の会話を聞きながら、その日の昼休みは終わった。




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