赤い月 終

一応学園には通っているものの、なんかこう…居づらい。

オニの慈愛学園襲撃事件でうさぎが登校拒否をしている間は、

「早くなんとかしろ」

「会いたい」

「隠すな」

なんて、うさぎ、うさぎうるさかった祥子(ショウコ)と小鞠(コマリ)は、ピタリとナニも言わなくなった。

今までとは全く違う空気に気づいたのか、うさぎの『う』の字も口にしない。

その代わりに、大吾(ダイゴ)、祥子、小鞠が三人揃って、絶妙な視線を送ってくる。

憐憫っつーか、反発っつーか、同情っつーか…

そのブレンド具合、まさに絶妙。

いったいナニを想像してドコに着地したのか気になるトコロだが、コワいので聞けない。

秋時もかなりの重症らしい。

景時や薫にはそんな素振りは見せないが、放課後、理事長室の隅でナゼか体育座りしているトコロを、氷室のオヤジが目撃している。

「嫁に愛される舅って…」
などと、呟いていたとか。

ちなみにジジィはジジィだから、舅ではアリマセン。

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