幼なじみが人気アイドルに
テレビの中で雄飛を見るたび、もっと素直になっておけば良かったと後悔するはめになった。
雄飛のことが好きだと気付いた時にはすでに遅く、昔のように気ままに連絡を取れなくなっていた。
元々持ってたケータイも事務所に解約させられたらしく、SNSで絡むことすらできない。
諦めた私は、同じサークルの人と付き合うことにした。
それなりに楽しいけど、雄飛のいない日常は寂しい。
気を紛らわすために始めたバイトなのに、バイト先でも雄飛の話題。
「ずるいよ、雄飛は。見たくないのに、何で視界に入ってくるの?
忘れられないじゃん……」