跪いて、Kiss
「ほんっと、この学校すごいよねー。…おっ、乾いた乾いた。千紗、もういいよー」



「校門に警備員立ってるとかありえないよねー。しかもみんなだーい好きイ・ケ・メ・ン♪…おっ、めっちゃいい感じ!さーんきゅ、玲美。じゃ、こっちはこのマニキュア使って、モモみたいにキラキラ~って感じでヨロシク★」



「オッケー♪」



「あっ、カワイィ~★…ってか、モモなんて、今朝、執事見ちゃったんだよ!生執事!ね、狩野っち!」



「あー…あれにゃビビッたな。…ってか、その爪マジ凶器だし。怖いわ、俺」



「だよねー。うちらの学校…あっ、元だった。とにかく、毎朝校門に立ってたのって矢田だったもんねー。…狩野っち。あたしの自信作、凶器扱いしないでくれる?」



「あー…懐かしー。朝からムサかったよねー。…あっ、でもこの爪で引っ掻いたら絶対血出るよねー。…狩野、服脱いで。背中引っ掻いて、ア・ゲ・ル♪」



「矢田っちゃん、無駄に暑苦しかったもんねー。竹刀とかマジ無理。…狩野っち!逃げて!マジ逃げて!ちーちゃん、本気だよ!」



「うっわ。あんなに世話になってたクセに、矢田っちゃん過去の人扱いかよ。女子マジこえー…って、んな痕、いらねー。オマエのとかマジいらねー。背中に爪痕とか、なんの勲章だよ…」



「だって過去の人だもん!」



「「「ねー!」」」



「おまえら…」



「はぁぁぁぁぁぁぁー…」

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