ドールハウス・ツインズ
「日向ちゃん…」
「なあに?」
よかったさっきの曇った顔をよそにして
普通に笑ってる

「さっきのこと?
 ああ、静電気って私感じないからさ
 ちょっと…ね」
「日向チャーン!」
「陸君?だっけ?
とことこ歩いてくる陸

私を押しのけて
歩いてくる

「ねぇねぇ、今度の土曜日開けといてよ」
「いいよ」
えっ、元カノの前で言うの?

「正、お仕事があるから、それが終わった後ね」
バイト?ここの学校、バイト禁止だけど…

「大丈夫だよ
 学校側は特別に許してくれた」
「へ?」
「へーそうなんだ」

びっくりした、心読まれたのかと思った
だけど安心してられたのは…
明日まで
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