お嬢様の仰せのままに。



学校に向かう途中、リムジンの中。


「相変わらず不器用っすね、オジョーサマ?」

「うるさいわね!さっさとしなさいよっ」

「そんな口きくならしてやんねぇぞ」

「……」

「よし、素直でいい子」


くしゃりと頭を撫でられて、再びセットされる。


「…主人はあたしなのに」


ぼそっと呟いた声は、颯には聞こえてないらしい。


「はい出来たー、今日は力作!」

「見たい!」

「はいよ、鏡」



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