10年後も…〜song for you〜
「金は…焦って返さなくていいよ。金ないと困るだろ?アメリカ行く前、整備の仕事辞めたろ?」
俺は、祐樹の言葉を黙って聞く。
「これからどーすんだ?バイトしながら生活すんのか?いつまでも真琴ちに居るわけにもいかないだろ?アパートだって、前住んでたとこ引き払ってんだろ?」
押し寄せる質問の嵐…。
祐樹は、やっぱいいやつだなぁ。
こいつが俺を心配してる気持ちはよく分かる。
真琴の次に付き合いが長い、俺の一番の親友で、ライバルでもある。
お前にだけは、話すべきなのか?
祐樹…
俺はどうすればいい?