10年後も…〜song for you〜
「健くん、珈琲好きだったよね?」
桐谷が珈琲カップを取りながら、首をかしげた。
「あ、いや今はなんとなくお茶が飲みたくて…」
「アメリカ行って、食生活が変わったのか?って、アメリカにお茶なんてあんのか?つーか、アメリカ行きてなぁ俺も。ラスベガスでぱーと遊びて〜!あ!つーか、お前…俺らにお土産は??」
ペラペラ喋りまくる祐樹を横にふっと笑いながら、桐谷が出してくれたお茶を飲んで息をついた。
その時、
ーピピピピッ
俺の携帯電話が鳴った。