10年後も…〜song for you〜

荷物を全てトランクに乗せて、車に乗り込んだ。


はるとってやつの車は、三列シートの6人乗り。


当たり前のように、助手席には真琴が乗り込んだ。


祐樹が乗れば良いと思ってたのに…

「俺、一番後ろ〜」

って、真っ先に後ろに行きやがった。

「じゃあ、あたしも。真琴はもちろん助手席よね?」

桐谷も余計なことを…。


結局、助手席の真琴の後ろに俺が乗って、その隣に絵里が座った。

まー、当たり前の席順っちゃ、席順だか…。


腑に落ちない。


後部座席から、2人の姿が嫌でも目に付くだろ?


俺はため息を吐いた。


そんな俺をじっと見つめる絵里の視線に気付いた。

< 228 / 508 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop