10年後も…〜song for you〜
荷物を全てトランクに乗せて、車に乗り込んだ。
はるとってやつの車は、三列シートの6人乗り。
当たり前のように、助手席には真琴が乗り込んだ。
祐樹が乗れば良いと思ってたのに…
「俺、一番後ろ〜」
って、真っ先に後ろに行きやがった。
「じゃあ、あたしも。真琴はもちろん助手席よね?」
桐谷も余計なことを…。
結局、助手席の真琴の後ろに俺が乗って、その隣に絵里が座った。
まー、当たり前の席順っちゃ、席順だか…。
腑に落ちない。
後部座席から、2人の姿が嫌でも目に付くだろ?
俺はため息を吐いた。
そんな俺をじっと見つめる絵里の視線に気付いた。