10年後も…〜song for you〜
「真琴聞いてる?」
晴人くんの呼びかけにハッとした。
前を歩く健ばかりを気にして、晴人くんの話しを聞いていなかった。
私って、なんでこういつも健のことばかり考えちゃうんだろう…?
「真琴は、彼のことが気になるんだね?」
「え!?」
晴人くんの言葉に足が止まった。
晴人くんも私に合わせて、足を止めた。
晴人くんは、健の背中を見ながら呟いた。
「真琴に、あんなかっこいい幼なじみが居たなんて知らなかったなー。なんかすげー妬く」
「ちょっとまって、晴人くん!あたしは別にアイツのことなんか気にしてないよ。アイツは、ただの幼なじみで、顔合わせば喧嘩ばかりだし」
慌ててしまって、つい早口になる私に、晴人くんはフッと笑った。
「分かってるよ。真琴の彼氏は俺だろ?真琴が好きなのも俺で、俺も真琴が好き」
晴人くんは自分を指差しながら、イタズラっぽく笑い、私の頭を撫でた。
やばい。
やっぱり、晴人くんはずるい。
女心を掴んでる!