10年後も…〜song for you〜
「お前ら、来ていきなりイチャイチャしてんじゃねーよ!行くぞー!」
一番前を歩く祐樹くんの声にハッとして、みんなの方を見ると、数メートル先に4人とも立ち止まって振り返り、こっちを見ていた。
なんだか恥ずかしくなった私は、晴人くんを置いて、みんなのとこまで走った。
「イチャイチャなんてしてませんから!」
「真琴耳赤い〜!」
夏美の言葉に、みんなが笑顔だった。
ただ1人を除いては…。
健は、今まで辛そうだったのが嘘のように、無言でさっさと歩き出した。
「アイツ、押し殺してんな…」
「え?」
祐樹くんが健を見ながら呟いた独り言が聞こえた。
押し殺す?
どういう意味?
祐樹くんに聞こうとしたけど、その一歩が踏み出せなかった。