10年後も…〜song for you〜

「もしかして、竹崎さんが彼女だったりして」

佐野さんの言葉に、私は目を見開いた。


「違う!違う!健はそんなんじゃないよ。好きとかじゃないもん!ただの幼なじみだよ!」

慌てる私を他所に、佐野さんが吹き出した。

「ウケる!分かってるって!竹崎さんじゃなんか釣り合わないもんねー」


はい?


それってどういう意味?


「そうだよ。無い無い!」

ちょっとイラとしてしまったが、笑顔で返した。


「まぁ彼女居てもいいっか!竹崎さん!美紀の為に協力して」


佐野さんが両手を合わせて、上目遣いで見てきた。



なんかめんどくさいな…。



私はただ苦笑いを返した。


その時、





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