イケメン女子の学園生活1【完】


それに小さくおやすみ、と返して

オレは眠りについた……
















チュンチュン、なーんて爽やかな朝じゃないけど

おはようございます



オレは今、父の部屋に向かい中です


勿論、まだ男装中



葉月が帰るまでまだ時間があったから、任された会社の事と昨日仕上げた資料を渡して追加を貰うため

ま、いつもの日課だな





まだ眠く欠伸を堪えるのに大変

行き交う人に見られたくないからなー



今日はパーティーの準備があるためか、忙しそうに早歩きで屋敷を移動する人で溢れかえっている

チラチラと注目を浴びるのは仕方無い

…だから、欠伸さえも我慢しちゃうんだよね






たまに肩にぶつかる人に内心舌打ち気分

やっとのことでたどり着いた父の部屋の前でオレは無駄足だった事を悟る



中からは会議…いや、もめてる?声がしたからだ

オレは耳が良いけど防音な部屋から微かに漏れる声からかなり相手が声を張り上げてることが分かる



うるさ……

実際は五月蝿くないけど部屋の中なら五月蝿いだろうと、




………相手さんかなーり怒鳴ってんな

会社関係の奴か?




どちらにしろ、今入るのは無理だ

父は邪魔されたりするのを嫌うからな



オレはゆっくりと向きをかえ、父の部屋を後にした




だけど、自分の部屋につく前の狭い廊下で……

ババァに捕まった


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