イケメン女子の学園生活1【完】

哲の悩み



「アハハ!ざまーみろ!尚輝!」

「なにおっ!?…て、あっさっくん!?」




騒ぎだした奴等に溜め息をつきながら、オレは思い切り車のドアを閉めた。

まだギャーギャー言ってる彼等を無視して
べー、と舌を出す哲を引きずり、家に入る




『ただいまー』

「お邪魔しまーす」



靴を脱ごうとする哲を止める



『土足な?』

「あっ、…そうか」


バタバタと走ってきた執事は哲の顔を見てから頭を下げた


「お帰りなさいませ」

『うん』

「お邪魔します!」



執事に鞄を預け、哲と並んで部屋に向かう

キョロキョロと辺りを見回す哲に笑いが溢れた




「久しぶり!」

『だな』



部屋に入ると靴を脱いでベッドにダイブした


「フカフカ〜」

『フッ…あ、執事、哲今日泊まるから』

「おーう。哲、紅茶か珈琲どっちがいい?」

「コーラで!」

「ねぇよ!…水な」

「わっ!紅茶で!紅茶お願いしますっ」



ケラケラ笑いながら執事は出ていった

オレは昔から哲と仲良かったから執事と哲も顔馴染みなんだ



クローゼットから小さめの服を取り出し、哲に投げた


『これ着な。オレ向こうで着替えてくるから』

「おう!分かった」



ニコニコ笑う哲にオレもつられ笑いをしながらバスルームに入る



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