イケメン女子の学園生活1【完】


悲しげに笑う哲


そうか…オレが心配、か



『分かった。言う』

「うっし、それでこそ朔月だ!」




それから朝御飯を食べた


そして帰っていく哲を見送ってから、光樹に電話をかけた






《…………何》

『明後日、暇?』




哲がパリに行ってしまう2日前、そこでお別れ会をやろうと思う

そして、オレも言おうと思う


それが、明後日だ



《あ?何で》

『…哲が…』

《また哲かよ。つーかテメェ昨日の事謝んねーのかよ?》



不機嫌な低い声で話す光樹

オレだってテンション低い訳だから、お通やみたいな電話だ




つか、謝るって何を?

突然切った事か


『ごめん』

《…何に対して、だよ》

『切ったから』

《チッ……で?何で明後日なんだ》




舌打ちはなんだよ


『哲が、4日後海外に行く……お別れ会がしたい』

《……はぁ??マジか?》

『…あぁ…』

《……分かった。空けとく。場所は?》

『知り合いの店を貸し切る。場所は〇×レストランだ』

《貸し切るって…ま、いいや。何時だ》

『12時』

《分かった。……なあ、》

『ん?何?』

《………はぁー。やっぱいい。じゃあな》




そう言って切られた電話


取り敢えず、今からレストランの貸し切りの手配をしなきゃだな



どうも、楽しくないけど、

哲には楽しんで欲しい……


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