桃色の初恋〈上〉



その後、私と夢は戻って2次会へ参加。


「紗季ちゃん?」


どことなく聞き覚えある声


「はっ」


夢のびっくりした声。


『圭太君!!』

「紗季ちゃん!!久し振りやな。」


圭太君は愁の親友であり、夢の片想いの
相手でもある


「夢ちゃんも一緒やないか。」


夢は恥ずかしそうに一礼した。



「愁ならもう___」

『知ってる。さっき話したから。』

「話したんか。大丈夫か?」

『もういいの。もう過去だから。ね、飲もう!!』


圭太は高校卒業後、大阪に戻ってたから
こんなところに来るとは思いもしなかっ
た。


「俺と紗季ちゃん、似た者同士やな。」

『えっ?』

「俺も忘れられへん人が結婚するんやて。」







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