桃色の初恋〈上〉


派手になった私は高校を辞めることを
決意した。


それを母に伝えた。



『学校辞めるわ』

「何言ってんの?」

『つまんないから』

「辞めるならこの家にいないで!」

『意味わかんない』

「...」



別にどーでもいいと思った。



退学届を出しに久し振りに制服を
着て外に出た。



「よっ」



家の前には圭太君がいた。



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