桃色の初恋〈上〉


怖くなって私は叫んでみた。


『...愁!!待って!!』



そう言うと、愁は足を止めた。
そしてこっちに歩いてきた。


泣きそうになってる私の目を見て、


「なんだよ、その目」


そう一言言った。




愁の顔は私の見たことのない顔で
とっても怖かった。





『愁...ごめんなさい...』


怖くて謝った。
自分が何をしたのかも理解して
いなかったけど、愁に振り向いて
ほしかった。



「それでいいんだよ」





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