桃色の初恋〈上〉
寝てないから、目も腫れてて超不細工な
私は、普段よりも化粧を濃くした。
「五十嵐~!!!おはよう」
『愁、おはよ。』
毎日、とあるコンビニの前で待ち合わせ
して2人で学校へ行くのが私たちの日課。
愁は人気があって、皆と同じ経路で行くと
騒がれる。
だから、私たちは人目のない道を選んで通
っている。
でも、そんな愁といるからドキドキハラハラ
が楽しい。
例えば、廊下でばれない様にキスしたり、
ばれない様にサボったり・・・いっつも
優しい愁をどんどん好きになっていった。
「な、今日、大丈夫か?」
『うん、全然平気だよ。』