私の彼氏は浮気性。
「いいだろ別に。朔夜には積極的なのに他の奴にはガード固いなお前。…それよりさ、浮気したいなら俺としね?朔夜を嫉妬させたいんだろ?」
遼が私の髪をサラリと撫でながらニヤリと笑う。
………まさに絶句だ。
さすが朔夜くんの友達だ、とでも言うべきだろうか。幼なじみにこんなことを言われるとは思ってなかった。
「…やだよ。遼となんてあり得ませーん」
だけどどうせからかっているだけだろうし、私は遼からぷいっと顔を逸らして教室に入った。
後ろから「ひでーな!」とか言ってる遼の声が聞こえたけど、無視無視。
そして、女の子たちに囲まれて楽しそうに笑っている朔夜くんを見て、チクンと胸が痛んだ気がした。