【単連】MEETs JUNCTION(BL含)

「でもいくら健気でも、相手が悪かったら幸せになんてなれねーよ。それは男とか女とか、関係ねーなって思う」


 恋愛は自由だ。
 だけど、幸せになれるものじゃなければ、何の意味があるのか。

 確かに世間的に厳しいのかもしれない。
 だけど、そこに堕ちて悲観してしまっては駄目だと、その時に思ったのだ。

 同性であれ異性であれ、一人の人を愛する事になんの違いがあるのだろうか。
 差別をしているのは、彼自身だった。


「自分が不幸である事を境遇のせいにするなら、甘えだ。それくらいの覚悟は、必要だとは思う」
「……うん、」
「ビョーキには気をつけろよ」
「………ん、」


 ヤスヒロは顔を伏せた。
 小さな声で、三回、ありがとうと言った。





 俺を信用して打ち明けてくれた事に感謝して


 親友の幸せを


 俺は願う








-某居酒屋での告白-
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