サクラのハナビラ
忘れたことはなかった。



忘れられるはずなかった‥。




気づけば雨は小降りになっていた。




帰ろうと思い歩き始めたけどあたしの足は今日も向かう。




あの公園へ‥。




あれから‥桜太くんとさよならしてから何度あの公園へ通っただろう。




あそこにあったはずのふくれ顔にもう一度逢えたはずもなくいつも涙がこみ上げるだけだった。




それでも彼を想ってる。



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