カノン
メンバーとかスタッフさんとか、サナとか…
周囲の人達から"ちょっと抜けてるとこが ある"って言われてたから、
もしかして祐貴も、本当に心配して迎えに来てくれたんかな?と一瞬 思ったけど…、
…一緒に歩いてて、違うって事に、気付いた。
"駅で いい"って言ったのに、
俺も用事が あって事務所に居るって事が分かったら、
わざわざ うちの事務所の近くまで迎えに来るし…
どうやら、俺が あんま乗り気じゃなさそう だから、
逃げられないように、会場まで しっかり拘束したかったらしい。
そんな事しなくても、
…まぁ、確かに ちょっと早めに抜け出して来ようとは思ってたけど…、
祐貴の顔を潰さないように ちゃんと会には出席するし、
話だって それなりに合わせる位の気持ちは、あったのに。
ちらっと祐貴の顔を見上げたら、
彼は一生懸命 今日の内容を説明していて、俺の視線には気付いていないよう、だった。