カノン
「えーっと…
自己紹介は、皆 揃ってからで いっか 笑
今は とりあえず、
東京に出て来る"従姉妹の子"を待ってる感じでしょ?」
祐貴がネイルサロンの店長さんに向かって、そう言った。
店長さんは、少し離れた所で電話している女の人を見ながら、軽く頷いた。
「…そ。
真波ぃ~、どう?」
「…あ、彼女…
ちょっと迷っちゃったみたい なんですけど…」
"マナミ"と呼ばれた女性は、電話を一旦 中断して店長さんに そう言うと、
再び、辺りを きょろきょろ と 探し始めた。
「…でも、
だいぶ近くには来てるみたい なんですよね~……。
…あっ
姫ちゃん!!」
突然の大声に つられて、
思わず、マナミちゃんが"こっち こっち!"と手招き している先を、見た。
「………」
…瞬間、
鳥肌が…立った。