恋の駆け引き
 一週間後、川上さんから、再びメールが来て、
  
  「連絡したんだけどなかなか連絡取れないんだ。」
   
                  ということと、最近の会社の雰囲気などを書いた、簡単なメールだった。


 時間がたつにつれ、私の気持ちも冷めていき、だんだん後輩さんのことはどうでもよくなっていた。

 

 最後の川上さんからのメールが来た。


 一ヶ月くらいたったある日、川上さんからメールが来た。
 
 私は、後輩さんのことなんか忘れていて、メールが来たときには驚いた。

 
 メールの内容は、
 
  「後輩の名前は、遠藤俊夫といいます。メールアドレスはこれで、気軽にメールしてと言ってました。後は、ご勝手にどうぞ。」
   
                       ということだった。

 
 ご勝手にと言われても、私は、顔も声もどんな人かも知らない人と、メールをすることが初めてだったので、何を書いたらいいのかもわからないし、ましてや、会うと決心してから、時間がたちすぎていて、気持ちも冷めていたので、どうしようか悩んだか、川上さんの顔もあるので、悩みに悩んで、

  「初めまして、川上さんの紹介でメールしました、美香といいます。遠藤さんは、川上さんの、会社の後輩ですか?部署は何処なんですか?」

                           と簡単なメールを送った。
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