叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
……そんなのダメだ。
優夜ちゃんが不幸を選んで生きて行くなんて。
そう思ったけど、優夜ちゃんの決意は固かった。
だけど、優夜ちゃんだけが悪いわけじゃないんだ。
いじめをしていたクラスの女子。
見て見ぬふりをしていたその他のクラスメイト。
優花ちゃんを救えなかった……俺。
俺にも罪はある。
あの教室にいて、罪のない人なんていない。
みんなが、悪いんだ。
「じゃあ俺も。俺も、幸せになんかならない」
『……っ!』
「俺が悪いんだ……。救えなかった。優花ちゃんのこと。こんなに大好きなのに」