叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。


なんで知ってるのって顔をした相沢が『仁くん……?』と文字を書いた。



「うん。仁から聞いた」


『…………』


「ふたりの誓いも」


『そっか……』



悲しく笑ったあとに『わたしのことキライになった?』とノートに書いた文字。



「そんなことない!!」


『ほんと?』


「ほんとに!」



嫌いになれるわけない。
こんなに大好きな気持ちで溢れているのに。


もう本当、キミに骨抜きなんだ。


まだ言えないけど。



「俺……いつか相沢の声を取り戻してやりたいって思ってる」


『……………』


「そんで相沢とめっちゃ話したい。いろんなこと、くだんねぇーこと。たっくさん!!」


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