叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。


少し頬を赤らめている彼女。
暑い、のかな……?


なんてことを考えていたら、ノートを遠慮がちに見せてくれた。


……えっ……?



『頭ぽんぽんってして?』



そのノートの文字を見た瞬間に胸がドキッ!とした。
爆発してしまうんじゃないかと思うぐらい。
何かが心臓を突き抜けた。


彼女の恥じらう姿、言葉、仕草。

全てが可愛すぎてどうにかなりそうだ。


なんだよ、頭ぽんぽんって。

そんなの反則だろ!!?



「……っ……」



たまった唾を飲み込んでから、ゆっくり、手を伸ばす。
なんだか急に息苦しくなって。


俺、今までどうやって息吸ってた?


って思うぐらい、身体中が緊張した。


ーードキドキ。


胸が……うるせぇ……。


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