叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。

第14話『君のカラダをギュッと』



相沢が泣き止んだところで俺は叔母さんからおつかいを頼まれていたことを思い出した。


あっ、やべっ……!!



「相沢の家どこ?」


『……?』


「送って行くよ」



こんな暗い道を相沢一人で帰すワケには行かない。


叔母さんにもう少しかかることを連絡しよ。


スマホをポケットから取り出したその時、相沢が俺の腕を取って首を横に振った。


……ん?どしたんだ?



「かえり?たくない……?帰りたくない!?」


『うん』


「えぇっ!?」



相沢の口パクを読み取ってビックリ。


帰りたくないって言ってもな……。


と、ちょっぴり困っていると相沢の涙目の上目遣い攻撃にたじろぐ。


うう。

ウチに相沢を泊める……?

いや、それはさすがにまずいだろ?


でも、このまま無理やり家に帰して、また一人で家出されても困るし。



「一応うちに泊めてもいいか聞いてみるけど、ダメだったら一緒に帰る……でいい?」



俺の提案にこくこくっとうなずく相沢。

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