叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
「……ふぇっ……くっ……」
「受け止めてやるから、言えよ。全部」
今は涙だらけでも、
未来で君が精一杯笑っていられますように。
俺は全力で支えたい。
願うばかりじゃダメなんだ。
叶えたい想いがあるなら、行動するしかないんだよな。
「……ふゆき……わたしっ」
「……うん」
「頑張れるかな……っ?」
子供の頃に帰ったように泣きじゃくる相沢の頭を撫でる。
そして車椅子の前にかがみ込んで彼女の涙でぐじゃぐじゃの顔を見て笑みをこぼす。
……なに言ってんだよ。
「頑張れるに決まってるじゃん。一緒に、頑張ろう」
ここらからがスタートなんだ。
「ありがとう……っ、冬樹……っ」
ひとりじゃないよ。
隣にずっといるから。
辛くても一緒に、頑張って行こう。